建築作例:南郷の家
滋賀県大津市の南部、琵琶湖から流れ出す瀬田川を挟んで、「湖南アルプス」と呼ばれる山々を望む高台に建つ住宅。
湿気の多い日本では第一に風通しが良い家であること。
そのため周辺の地形や方位などを考慮し、平面構成や窓の配置に細心の注意を払います。
また床下は、自然換気によって湿気の影響を最小にし、人体に有害なシロアリ駆除剤や防腐剤は絶対に使用しません。
柱や梁といった構造材を隠さずあらわしにすることで、建築のダイナミックな成り立ちをいつも感じることができます。
この家も外装、内装ともに徹底した杉材と漆喰(しっくい)の使用により、木の香りが心地よいやさしい空間となりました。